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天王山周辺森林整備協議会会長
德地 直子さん
協議会の皆さんはもちろん、住民の皆さん一人ひとりが
天王山の本来あるべき姿とは何か、その自然をどうやって
守っていくかを考えなければならないと思います。


PROFILE
とくち・なおこ 44歳
京都市中京区在住
趣味:温泉
座右の銘:焦らない

■質問に対する回答
(1)桜の広場 (2)天王山 (3)古い町のようで新しい町 
(4)小学生のときに広島の原爆平和記念資料館を見学したこと (5)自然と平和を守ってほしい
 

 

ボランティアの皆さんは大きな力です
 

  今、身近な自然というものを見つめ直さなければいけないということを、たくさんの人々が感じています。天王山は地元の人々にとって、ひとつのモニュメントというか、象徴ですね。天王山周辺森林整備協議会の活動には、そんな人々の「天王山を何とか守りたい」という熱い思いが込められていると思います。
  この活動は、平成15年に地元企業の呼びかけによって始まりましたが、その活動の輪は自治体を始め、たくさんのボランティアへと大きく広がっています。里山保全という運動は今や全国的な動きですね。
  天王山は、ずっと以前から人々に親しまれてきた典型的な里山で、一歩踏み入れば、美しい自然や貴重な生き物を間近に見ることができます。ところが、ある時期に人々の手によって持ち込まれた竹が、今になり大きな問題となってきました。竹は人々の手で管理され続けていれば良いのですが、30年ほど前から放置竹林が目立つようになってきたんです。竹は成長が早く、放置されれば驚異的な勢いで周囲の森林を侵食していきます。このことによって、山そのものに深刻な生態系の変化が生じてきているわけです。
  山は誰のものでもないと思っている人が多いようですが、実は個々の土地として所有されている人たちがおられます。所有者の皆さんの思いを大切にしながら、これからも天王山を守っていくお手伝いができたら嬉しいですね。

 
 
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