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山科ナス農家
島 義實さん
退職してからナスづくりを始めました。
京都の伝統野菜である「山科ナス」に出会って、
なんとか復活させたいという思いからの挑戦でした。


PROFILE
しま・よしざね   70歳
下植野梅ケ畑在住
趣味:機械いじり
座右の銘:古い荷車がいい

■質問に対する回答
(1)天王山から見える三川合流の景色 (2)道と山と川 (3)住むには良いが日常生活が不便 
(4)水害で大きな被害を受けたこと (5)親を大事にしてほしい
 

 

収穫した山科ナスを選別していきます
 

  元々うちが農家だったこともあって、農業普及センターから山科ナスの栽培を勧められてね。「京ブランド野菜」の一つです。
  栽培を始めるにあたり、夜久野町(現在は福知山市)にある山科ナス栽培農家に見学に行きました。そして、そのとき初めて実物の山科ナスに接したんですよ。
  いざ、やり始めると、最初は失敗が多かったですね。やっぱり土づくりが基本。有機質の多い土にすることが大事です。ナスの形は、昔ながらの電球型が理想ですね。
  収穫の時期には、毎朝4時に出かけます。一度の収穫で、20キロ入りのカゴ5~6個が一杯になるんです。数にして800~900個くらいでしょうかね。そら、キズがあるのやら、大きくなりすぎたのもありますけどね。
  収穫は、梅雨の降雨量に大きく左右されるんですよ。毎年祇園祭りの頃がピークなんですが、今年は雨が多かったので、収穫は少なかったですね。
  出来の良いナスがたくさん採れたときは、やっぱり嬉しいです。ただ、手間隙かけて収穫する割には、あまり採算は取れません。
  毎年、もうナスづくりはやめてしまおうかと家内とも話しているんですが、注文をもらうことがわかっていると、なかなかやめられませんね。やっぱり、「おいしいね」という声を聞くのが、一番の励みですよ。

 
 
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