町発注工事における不適切事案の概要について(令和4年1月6日掲載)

 この度、議会の議決に付すべき工事契約において、議決を経ることなく工事を進めるという不適切な事案が2件にわたって生じました。

 町民の皆さまの信用を失墜させる結果に至りましたことに対し、深くお詫び申し上げますとともに、今後はコンプライアンス(法令順守)を徹底し、信頼回復に努めてまいります。

 

【本件の要旨】

 地方自治法第180条第1項の規定により指定された、町長の専決処分事項に定められている「契約変更により増減する金額の上限額200万円」を超える追加工事について、町議会の議決を経ないまま工事を進めていたものです。

事案1 第二大山崎小学校外壁等改修工事

【経過等】

(1)当初契約 契約日 令和3年6月2日(6月議会 議決日)

        契約額 143,253,000円

        工 期 令和3年6月3日から令和4年3月31日まで

 

(2)追加工事の経過

 令和3年7月着工後、請負業者から劣化箇所増加に伴う追加工事について協議が複数回あり、当初は上限額の範囲で着手指示していましたが、最終的に上限額を超えることとなったものです。

 令和3年10月初旬に請負業者から工事全体の増減総額の報告を受けて、変更部分に係る工事中止の指示を行い、変更契約の手続きに取り掛かりました。

 

(3)変更契約 契約日 令和3年10月25日(臨時議会 議決日)

        契約額 160,627,500円(17,374,500円増額)

        工 期 変更なし

 

【不適切事案に至った事由】

 工事全体の増減総額把握まで時間を要したこと、この把握を待って工事を中断すると現場維持費の増加や工期延長の可能性が生じること、令和3年度中に完了させなければ、財源となる補助金の交付が受けられなくなることなどを懸念し、不適切な判断、指示に至ったものでした。

事案2 大山崎排水ポンプ場耐震対策工事

【経過等】

(1)当初契約 契約日 令和3年6月2日(6月議会 議決日)

        契約額 69,465,000円

        工 期 令和3年6月3日から令和4年3月31日まで

 

(2)追加工事の経過

 ・(9月上旬)

 耐震対策工事を施工する既設の壁に設置されていた防音ボードにアスベストの含有が発覚し、概算金額200万円以下と判断し撤去を指示

 ・(10月下旬)

 耐震壁を施工するにあたり、追加の材料(概算金額100~200万円)が必要となったことから、追加工事を指示

 

(3)変更契約 契約日 令和3年12月17日(議会 議決日)

        契約額 73,265,500円(3,800,500円増額)

        工 期 変更なし

 

【不適切事案に至った事由】

 追加工事は工事進捗に必要なものであり、国庫交付金事業であることから年度末の工期に間に合わせなければならないこと、また、乾期(非出水期)のうちに工事を完了させければならないことから、議会に議案を提出する前に着手を指示する不適切な執行に至ったものでした。

処分

町長:減給10%(1か月)

副町長・教育長:減給5%(1か月)

関係管理職4名:厳重注意処分

再発防止策

 いかなる事由があろうとも、今回のような不適切事案は当然あってはならないことであり、今後、こうした不適切事案の再発防止を図るため、以下の策を講じます。

(1)町が発注する各種工事について、契約担当部署、財政担当部署の関与を強化し、チェック機能の改善を図ります。

(2)全職員に対し、改めて法令順守の徹底を呼び掛けるとともに、コンプライアンス研修を実施します。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 総務係

 電話番号:(075)956-2101(代表) ファックス:(075)957-1101

事案1 学校教育課 学校教育係

事案2 上下水道課 下水道係

 電話番号:(075)956-2101(代表) ファックス:(075)956-0131

更新日:2022年01月06日