令和4年4月22日付京都新聞夕刊記事に対する町の見解について(令和4年4月26日掲載)
令和4年4月22日付京都新聞夕刊記事に対する町の見解
令和4年4月22日付京都新聞夕刊1面において、「自治体の給料水準大山崎町全国1位」という記事が掲載されました。
これに対する町の見解は次のとおりです。
皆様のご理解を賜りますようお願い申し上げます。
ラスパイレス指数とは?
地方公務員と国家公務員の給料水準を、国家公務員の職員構成を基準として、学歴別、経験年数別に平均給料月額を比較し、国家公務員の給料を100とした場合の地方公務員の給料水準を指数で示したものです。ラスパイレス指数が100を超えるほど、国家公務員の給料水準より地方公務員の給料水準が高いとされています。
本町のラスパイレス指数
令和3年4月1日現在の本町のラスパイレス指数は104.4であり、全国1位となっています。
ラスパイレス指数が高い要因
(1)比較的若年層の管理職登用
本町では、バブル経済崩壊後の財政状況の悪化を解消するため、一般事務職員の採用を平成7年度から平成13年度まで凍結いたしました。
これにより、在職職員の世代に偏りが生じ、その結果、近年において、管理職適齢期の職員に不足を生じることとなり、それまでと比較しても大幅に若い40歳前後の職員を多数管理職に登用しました。
そのため、同じ経験年数の国家公務員との比較において、早い段階で管理職に昇任している分、ラスパイレス指数が引き上げられているものです。
(2)実績・能力主義による人事管理
国家公務員では高卒の職員が課長職以上の幹部職員になることは稀とされていますが、本町では高卒の職員であっても、職務遂行能力に応じて部・課長に昇任しています。そのため、そうした高卒職員に係るラスパイレス指数が国よりも高い水準となっており、全体のラスパイレス指数に影響しています。
(3)小規模組織であること
本町の全正規職員数は136名と比較的小規模の組織であり、各年代に属する職員数も前記のとおり採用凍結などもあり、著しく少数のグループが存在しています。
そのグループに属する職員が前記(1)(2)の理由により管理職に登用された場合、全体の指数に与える影響が極めて大きくなります。
(4)若手職員の昇給スピード
概ね採用5年までの若手職員の昇給について、国の基準よりも早いスピードで昇給しており、そのこともラスパイレス指数が上昇する要因でしたが、これについては、令和3年4月の新規採用職員から国基準どおりの昇給となるよう是正いたしました。
ただし、その効果が全体のラスパイレス指数に反映するには一定の時間が必要となっています。
町の対応
総人件費の抑制
町では、前記のとおり、バブル経済崩壊後の財政状況の悪化等から段階的に職員数の削減に取り組んできましたが、その後さらに財政状況が悪化したことから、平成17年度にそれまでの職員数削減をさらに強化した定員目標を定め、次のとおり相当の効果を生じさせたところです。
ラスパイレス指数は全国の地方公共団体に一律に同じルールを当てはめるものであり、それぞれの団体の実態が適切に表れるものではありません。また、その比較対象も給料月額に限定され、諸手当は加味されません。加えて、国のラスパイレス指数には、事務次官や局長といった、いわゆる「指定職」と言われる幹部職員は含まれていません。
それでも、このラスパイレス指数が公務員給与の水準を測る物差しとして広く周知されていることから、今後も町におけるラスパイレス指数の動向に十分留意するとともに、総人件費の抑制に努めて参ります。
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平成17年 |
令和2年 |
職員数
|
178 |
133 |
削減率 (平成17年比較) |
― |
-25.28% |
職員給与総額 (千円) |
1,042,011 |
667,093 |
削減率 (平成17年比較) |
― |
-35.98% |
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更新日:2022年04月26日