大山崎瓦窯跡 平成21年度発掘調査の成果速報
21年度の確認調査で新たな発見がありました!
21年度は国の補助金を得て、2回の調査を実施しました。
1回目は6月に史跡地内において2つのトレンチを設定して実施しました。この調査は瓦窯跡の西側において遺構の広がりを確認し、瓦窯背後の土地利用の実態を把握することを目的としたものです。
その結果、史跡指定の契機となった遺跡確認第56次調査で検出した1号窯と2号窯の間の溝SD05が西に延びることを確認し、さらに、これにT字状に取り付く南北方向の溝SD06の存在を新たに検出しました。
これら2条の溝は、それぞれ瓦窯の背後の排水溝として位置づけられます。溝と瓦窯は、規則的な方位や間隔で配置されており、計画性の高さがうかがえます。
2回目は9月に、20年度に実施した第63次調査の北側で行いました。その結果、63次で検出した7号窯の北方に8基目の瓦窯が存在することを確認しました。7号窯と8号窯の焚口は、2号窯~6号窯の北延長線上に当たります。
今回の調査によって瓦窯全体の様相がさらに明らかになってきました。
21年度の調査成果を詳しく掲載した報告書は、このページでご覧いただけるように、ただいま準備中です。 しばらくお待ちください。
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更新日:2017年03月23日